ハチミツは単にミツバチが、花の甘い蜜を集めてきたものではありません。ミツバチにしか作れない秘密があるのです。ミツバチの役割からハチミツに含まれる成分まで、ご説明いたします。

ハチミツを集めるミツバチはオスだと思われがちですが、実はメスのミツバチです。働き蜂は数万匹いて、様々な役割を行っています。女王蜂は1匹だけで、せっせと卵を産んでいきます。またオスのミツバチは交尾以外にはあまり活動しません。


女王蜂はオスの交尾器を保管することが出来るので、オスとメスを自由に産み分けることができます。花蜜を集める働き蜂はベテラン年長者の役割です。採餌蜂が一生に集める花蜜はおよそティースプーン1杯といわれています。このため食材として販売されている天然ハチミツは、価格が高いのです。

甘いハチミツの作り方

ミツバチは500以上の花を巡り、自分の体重の半分の重さになる花蜜を飲み込むことができます。飲み込まれた花蜜は体内の蜜袋に溜まり、酵素の働きで果糖(フルクトース)やブドウ糖(グルコース)に分解されて糖度が増します。やがて採餌蜂は巣に戻り、蜜や花粉を貯蔵蜂に渡します。

貯蔵蜂は蜜を巣房に蓄え、風を送ったり口でかき混ぜたりして蜜の管理を行います。巣に保管された蜜は水分が蒸発され、次第に糖度の高い成熟したハチミツとなるのです。ハチミツは砂糖と同じくらいの甘さがあります。

ちなみに天然ハチミツはハチの巣から取ったハチミツを、ろ過しただけのものです。それに対し加工ハチミツは天然ハチミツに加熱処理などを施したものです。このためハチミツの風味や栄養成分を料理レシピに活かすのであれば、天然ハチミツを購入することをおすすめします。

ハチミツに含まれる甘い成分

ハチミツにはブドウ糖や果糖以外に少量のオリゴ糖やショ糖、デキストリン、マルトース、ガラクトースなどが含まれています。またミネラル類、ビタミン類、アミノ酸、酵素などもハチミツの甘さに影響を与えています。