はじめまして。まずは、数ある蜂蜜のHPの中から私のHPに来て頂きましてありがとうございます。

私は、四国の西部・四国山脈の麓・愛媛県西予市城川町(奥伊予城川と呼ばれています)でお寺「大雲山報恩寺(だいうんざんほうおんじ)」の住職をさせて頂いています桝本充宏といいます。

家族は、奥さんが一人とかわいい娘が一人、紀州犬が一匹、鶏14羽と蜜蜂たちです。蜜蜂を飼い始めたきっかけは、私の師匠である能仁(のうにん)和尚様です。(能仁和尚さまは米寿(88歳)になられました。)

私が寺に入るまで能仁和尚様が私の寺を兼務して頂いておりました。
私が寺に入った時に、山門の左右に木箱が置いてあり、何だろうと不思議に思ったものです。聞いてみると、「あれは私の蜂箱ですよ。」と教えて頂きました。和尚様が置いていらっしゃったのです。

うちの寺は蜜蜂にとって環境が良いらしく、箱を置いていると勝手に入るのだそうです。良く見ると、ミツバチたちが箱の穴や隙間から出たり入ったりしていました。

私の育った実家はお寺の近くなのですが、蜂を飼ったり、蜂蜜をなめたりする習慣がなかったので、生れてはじめて見るものでした。

私にとって、蜂蜜と言ったらお店で売っている甘い甘味料というイメージでした。若い時に一度蜂蜜を買ってきてパンにつけて食べてみたことがありましたが、ただ甘いだけで、美味しくなかったのです。

それ以来蜂蜜というものは「美味しくないもの」というのが私の蜂蜜に対するイメージでした。ですから、その時は和尚様が蜂を飼っていることに興味がわくこともなく、「何が楽しくて蜂なんか飼っているのだろう?」という感想でした。

春、3月の半ばを過ぎると蜜蜂が分峰(新しい女王蜂が生まれて親の女王蜂が働き蜂やオス蜂の群れを連れて巣から出ていくこと。)を始めます。

その年、初めて蜜蜂の分峰を目の当たりにしました。空が黒くなるほどのたくさんの蜂が、ヘリコプターでも飛んでいるのではないかと思われるほどブンブン騒ぎながら飛び交います。

その中にいるたった一匹の女王蜂が、巣の近くの木の幹や枝、石垣、屋根の下などに止まると、他の蜂たちもそこに群がって蜂の塊「蜂球(ほうきゅう)」になります。

分峰の時期に外で作務(お寺の掃除などをすること)をしていると、急に蜂がブンブン騒ぎ出しますから、分峰したなとすぐに分かります。
(時々、騙されることもありますが・・・。)


気が付いたらすぐに能仁和尚様に連絡をしていました。
(時間をおくと群れごとどこかに飛んで行ってしまうからです。)
和尚様はすぐに蜂箱と道具を持って来られました。
蜂が傷つかないように、葉の付いた木の枝で蜂を箱の中に追い入れます。

女王蜂が箱の中に入ったら、他の蜂たちもぞろぞろと一斉に箱の中に入っていきます。蜜蜂を捕まえて暫らくすると毎月1から2回程度蜂箱の掃除にやって来られました。箱の底にゴミがたまって巣虫(ガの幼虫・ハチノスツヅリガ)がわくからです。

そんな様子を5年ほど見たでしょうか。ある時、お檀家さんのお墓の納骨室に蜜蜂が入り込んで巣を作ってしまったのです。電話がかかってきて、「何とかしてもらえないでしょうか?」と頼まれました。

すぐに能仁和尚様に連絡したら一つ返事で来て頂きました。お願いした手前、知らないふりをするのも良くないと思いまして、ついて行きました。


納骨堂の入り口が狭いので割と難儀をされていました。思ったより時間がかかっていましたので、業を煮やした私は「私がやりましょう」と言ってお手伝いをしました。作業が終わった後、和尚様が「蜜をなめてみますか?」とおっしゃいました。

「どうせ蜂蜜だろう」と思っていたのですが、舐めてみたことがありませんでしたので、好奇心で少し舐めてみる気になりました。舐めてみると、何とも言えない上品な花のいい香りがして甘くて美味しかったのです。

青天の霹靂とでもいいましょうか。私の中で蜂蜜のイメージが180度変わった瞬間でした。私も蜜蜂を飼ってみたくなりました。

まずは、実際に蜂を飼っている人に話を聞きに行ったり、ネットや本で蜂蜜や蜜蜂の勉強をしたりしました。そんな時、蜜蜂が減って絶滅の危機に瀕しているという情報を知ったのです。

本当かなと思いつつ、いろいろ調べてみると西洋蜜蜂に関してですが、巣も蜜も残したまま突然蜂の群れがいなくなってしまったとか、死んでしまったとか…。アメリカや中国などでは、蜂がいなくなってしまったので、果樹の受粉を人が手作業で行っているとか、養蜂家の生活が成り立たなくなってしまったとか…。


自然界には蜂がいるのは当たり前と思っていたのですが、そうではありませんでした。これも、人間の環境破壊が原因なのでしょうか?
農薬説や携帯電話などの電磁波説などいろいろ唱えられています。

きっかけは自分が美味しい蜂蜜を食べたいという単純な理由でしたが、今は私が蜜蜂を飼うことで蜜蜂をしいては自然を守ることに繋がるのではと思うようになりました。

まあ、大層な理由はさておいても、蜜蜂が元気に飛んでいるのを見るとかわいいし、採れる蜂蜜は美味しいし、蜜蜂を飼うのはすごく楽しいです。


あれから5年蜂様も数が増え、採れる蜂蜜の量も我が家で使ったり、お世話になった人にあげたりしても余るようになりました。
そこで、今回人様にお分けしようということになりました。

私が蜂様から採らして頂いている蜂蜜は、四国西部の海から山まで、至る所で蜂様(日本蜜蜂)が集めた純粋な蜂蜜です。
場所によって、花の種類によって、天候によって、時期によって蜂蜜の色も味も香りも違います。どれも美味しいのですが、自分が食べてみて美味しいと思った選りすぐりの蜂蜜をお届け致しますので、是非ご賞味ご堪能下さい。